アルムナイストーリー
アルムナイの方々が再びリソシアで
活躍できるようロールモデルになりたい。
東日本派遣事業部 東京営業部 部長
藤本 拓也
在籍時の仕事内容/転職について
―ヒューマンリソシアに入社した経緯を教えてください。
1998年に新卒で入社しました。当時は、人材派遣というものがあまり認知されていない時代。私自身、よくわからず応募したところもあったのですが、採用担当の方の話を聞いていくうちに、人と人をつなぐ、人と会社をつなぐ仕事だと知り、そこに魅力を感じ、入社を決めました。
―入社してからどのようなお仕事をされてきましたか。
人材派遣の営業として、アウトソーシング系企業やメディカル系企業を担当していました。営業先に出向き、ニーズを獲得し、派遣スタッフの方をつなぎ合わせるという仕事です。ただ、当時は、企業のニーズをとるだけでなく、候補者を探すために求職者の方を募集し面談をしたり、契約書を作成したりと、成約に至るまでのプロセスほぼ全てを営業が担当していたので、仕事はかなり大変でした。
―30代半ばで転職されましたが、どのような想いからですか。
その頃は、チーフマネージャーとしてメディカル系企業を担当するチームを任されていました。2010年でした。労働者派遣法への規制が強化され組織体制も大きく変わることになり、私のなかでひと区切りがついたと感じました。ちょうどその頃、人材紹介をやってみたいという想いが強くなっていたこともあり、そのタイミングで、人材紹介サービスを提供する会社へ転職を決めました。
カムバックの経緯
―転職先とヒューマンリソシアとでは、どのような部分に違いを感じましたか。
転職先は放任主義な雰囲気があったため、質問を誰にしたらよいかが分からず、味方がいないような気持ちになるときがありました。その反面、当社の社員は、すごく優しくておせっかいな人が多いんです。新入社員がいたら、手厚く構ってあげる。自分がいた環境は、すごく恵まれていたんだと感じました。
―カムバックしたきっかけを教えてください。
当時の代表から突然電話があったんです。妻と車に乗っているときでした。在職中からよくしてもらっていましたが、退職後に連絡がきたのはそのときが初めて。「うわっ」と驚き、慌てて車を停めました。その電話で「戻ってこないか」と言われたんです。月日が経っても、会社は違っても、社長と部下の関係性というのは変わらずで、その場で「はい。わかりました」と答えていました(笑)。
―即答だったのですか。
ほぼ即答でした。その電話をいただいたとき、リソシアに戻りたいという思いが少しはあったんだと思います。ただ、きっかけがなかっただけで、そういうお誘いをいただいたことがすごく大きかったと思っています。
―カムバックし、出社されたときはどんなお気持ちでしたか。
朝礼で、新入社員が挨拶をする場に一緒に並ばされたんです。新入社員が1人ずつ名前を呼ばれ、挨拶をしていくのですが、その最後に、オチのように私がいるという…。私の番が近づくにつれて、みんながクスクス笑い始めて「ヒューマンが好きで戻ってきた藤本です。今日からよろしくお願いいたします」と挨拶して、盛り上がるという感じでした(笑)。また、同期からは「お前が戻ってきてくれると助かる、嬉しいよ」と言ってもらえたりと、仲間のところに戻ってきたなという気持ちになりました。
―働く上で気持ちに変化はありましたか。
戻ってから昨年まで、派遣事業部門で電気機器企業の営業を担当してきました。当時は、アルムナイという言葉もほとんど普及していなかったですし、再就職する人もほとんどいませんでした。そんな中、もう一度、自分を雇っていただけたことに対して感謝の気持ちは大きかったです。アルムナイでカムバックした後輩がいるんですが、すごく頑張っているんです。本人から聞いたわけではないけれど、「戻ってきたからにはちゃんと恩返しをしなくては」と思っているのではないかと感じています。アルムナイの方には、仲間意識のようなものを持ってしまいます。
カムバックしてからの仕事と環境
―退職前とカムバック後で、社内の環境で変化を感じたところはありますか。
私が新人の頃は、上司から「とにかくやれ。まずはやってみなさい」と叱咤されることもありました。そのおかげで、上司やお客様から言われたことは、すぐに行動に移すことを叩き込まれましたが、大きな声で叱る場面はみなくなりました。また、再就職して13年経ちますが、ワークライフバランスを考えた働き方が推奨されたり、クールビズが始まったりなど、働きやすい環境にどんどん変化していっていると思います。
―そういう意味では、藤本さんが学んできたように部下の方への指導はできない時代になっていますね。
そうですね。それでも、やはり、頭でっかちに考えてしまうメンバーもいるので、その場合は、「まずは、やってみてほしい」と伝えています。私が正しい訳ではないし、失敗するかもしれないけれど、でも、上司は状況を悪くさせようと思って話しているわけではない。今は理解できないとしても、一度やってみようという声掛けはしています。
―上司の叱咤が藤本さんの中で生き続けているんですね。では、仕事でやりがいを感じるときはどんなときですか。
人材業界の魅力でもあるんですが、成約すると、企業と派遣スタッフの両方から評価され、喜ばれるんです。商品を販売している場合は、物に感情はないので、双方から感謝されることはありません。そういう意味で、商品やサービスを扱う営業職よりも喜びは2倍になります。その分、大変なことも3倍、4倍とありますが、成約の一つひとつにやりがいを感じます。人の人生に携われる崇高な仕事だと思っています。また、最近では、新入社員が初成約できそうだと聞き、嬉しくなりました。自分の力で経験し、その経験を蓄えてノウハウにしていく。それに対し、お客さまから評価されて成約が決まる。この一連のできるという感覚をメンバーに経験させることができたときに、私自身もすごく嬉しいですし、そういうメンバーと一緒に仕事ができることがやりがいの一つでもあります。